【Felicaを使う】Felicaリーダー・ライターとFelica Plugの購入
「戦争に負けて、外交で勝った歴史がある」
① Felicaとは何か
NFC「近距離通信技術(Near Field Communication)」の種類の一つがFelicaです。
Sonyが作成し、日本国内やアジアの一部で普及していますが、世界的にはあまり普及していません。
Felicaカードは2.5億枚普及していますが、その内2億枚が日本国内です。
一方でMifare(TypeA)カードは12億枚普及しています。
Felicaとは? - 技術者向けNFC(FeliCa,Mifare)開発支援サイトNFC-Developer.com
http://nfc.s-cubism.jp/2011/12/28/79/
http://www.chip1stop.com/web/HKG/zh/dispRfid.do
数は力であり、技術は普及してこそ意味があると私は考えています。その点においてFelicaは負けてしまいました。
ですがFelicaには、まだ勝ち目が残っているので、今後に期待しています。
また、趣味として利用するならば、普及率や将来性などとは関係なく、Felicaは素晴らしく高機能で楽しいおもちゃです。
私は趣味で、記録したセンサーの数値をFelica plugに取り込み、FeliCa リーダー・ライターに読み込ませる仕組みを作りました。
その製作過程を備忘録としてここに残したく思います。
② FeliCa リーダー・ライター RC-S620Sの購入
Felicaリーダー・ライターRC-S620SはFeliCa Lite非接触ICカードからデータを読み書きするためのモジュールです。今回は以下を使用します。
FeliCa リーダー・ライター RC-S620S - スイッチサイエンス
Felicaリーダー・ライターはシリアル通信で制御します。
外部と接続するにはピッチ変換基板を利用します。
FeliCa RC-S620S/RC-S730 ピッチ変換基板のセット(フラットケーブル付き) - スイッチサイエンス
私は、CQ出版のInterface付録についていたRX62Nマイコンと接続して制御しました。
使用マイコンにこだわりはなく、RX62Nマイコンを選んだのは手元にそれがあったからです。
マイコンのことが分かる人には、Arduinoでもmbedでも何を使っても同じことです。
マイコンの性能差が影響を与えるような高度な使い方はしません。
また、資料は以下のsonyのFelicaサイトから以下を取得しました。
ソニー株式会社 | FeliCa | 法人のお客様 | 技術情報
RC-S620/S製品<簡易版>(386KB) RC-S620/Sコマンドリファレンスマニュアル<簡易版>(740KB)
③ FeliCa Plugの購入
FeliCa Plug はFeliCaカードと同じ機能を持つモジュールです。
機械の中にFeliCa Plugを組み込んでやれば、機械がFelicaリーダー・ライターとデータ交換をできるようになります。
FeliCa Plug モジュールとしてRC-S801とRC-S802が販売されています。この2つはアンテナの面積が異なるだけで機能は同じです。今回はRC-S801を使用しました。
またチップ単体ではRC-S926という名称で販売しているようです。
FeliCa Plug RC-S801 - スイッチサイエンス
FeliCa Plug RC-S802 - スイッチサイエンス
FeliCa Plug は独自の規格である半二重シリアル通信で制御します。SPI通信に似た規格です。 外部と接続するにはピッチ変換基板を利用します。
FeliCa Plug ピッチ変換基板のセット (フラットケーブル付き) - スイッチサイエンス
私はGR-KURUMI(RL78)と接続して制御しました。
Felicaリーダー・ライターと同様に、マイコンのことが分かる人には、Arduinoでもmbedでも何を使っても同じことです。
RC-S801から配線のヒゲがたくさん生えているのはオシロスコープで波形を取るためです。(ヒゲの先にプローブをひっかけて波形を取りました。)
また、資料は以下のsonyのFelicaサイトから以下を取得しました。
ソニー株式会社 | FeliCa | 法人のお客様 | 技術情報
FeliCa Plugユーザーズマニュアル(957KB)